REPORT
さらに“WE LIKE TO PARTY”では、デジタル・ロックンロールとでも形容するしかないような機械仕掛けのアグレッシヴなロックを聴かせてみせる。タイムテーブル的には、エルレとTHIRD EYE BLINDの狭間の出番のため、ここで休憩!と思っていた人も多いはずだが、そんな思惑をあっさり裏切る超攻撃型アゲアゲ・サウンドの連射に、たまらずフロアに人がどんどん戻ってきている。
“RUNNING AWAY”の4つ打ちの割れんばかりのビートは、文字通り銀河の果てまで逃避行かましそうなトリップ感に満ちているし、激太ディストーション・リフに合わせてニコラスが歌い跳ねる“RAISE THE ROOF”のでっかい快感! 特にMCもなく、ひたすら爆音とビートを叩き出していくというストイックなスタイルながら、フロアの温度は上がる一方だ。素っ頓狂なシンセ・リードが飛び交う“MUSIC IS MY LIFE”を経て、なんとアジカンの“ループ&ループ”のリミックスへ!
部品レベルまで解体しまくった歌とコードとハモリがあり得ない形で再融合を果たし、後のMCでゴッチに「ちょっと嬉しいやら恥ずかしいやら……」と言わせるくらいの超天然極彩色サウンドスケープを生み出していく。最後は銀色の紙吹雪が降り注ぐ中、ヒット・ナンバー“TALKING TO YOUR SLEEP”をゆるーいダンサーとともに分かち合って終了。
洋邦混成フェスだからこそのロック異空間。その爆音の余韻が、残り2組となった夕暮れ時の切なさと相俟って、何とも言えない熱気を生んでいた。
01.INTRO
02.HEYHEY HOMEBOYS
03.ACROSS THE SKY
04.WE LIKE TO PARTY
05.RUNNING AWAY
06.RAISE THE ROOF
07.I KNOW WHAT GIRLS LIKE
08.MUSIC IS MY LIFE
09.ASIAN KUNG-FU GENERATION REMIX
10.TALKING TO YOUR SLEEP