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10-FEET [JP]
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自らがオーガナイズするロック・フェス『京都大作戦』を今年も大成功させたばかりの10-FEET、満を持して『NANO-MUGEN』初登場! いきなりドラマチックなアンセム“RIVER”へ雪崩れ込んで、クライマックス級の熱狂空間を生み出していく。ソリッドなディストーション・サウンドの中、「ぶっ飛ばすぞー! 振り落とされんなよ!」と熱くアリーナに呼びかけながら、エモーションのギアをがんがん上げていくTAKUMA。序盤からあっさり沸点を超えてしまった横浜アリーナの熱気を、“under the umber shine”でのコール&レスポンスでがっちり受け止め、“goes on”では横浜丸ごと揺さぶる勢いのジャンプを巻き起こす。「『NANO-MUGEN』! みんな、跳べるか! 跳べるか!」とエッジ感の塊のような“super stomper”で、フロアの揺れはさらに激しさを増していく。
2ビートとブルースハープがセンチメンタルな情感を煽る“淋しさに火をくべ”。悲しみも困難も乗り越えていく情熱そのもののようなシリアス&ダイレクトなナンバー“その向こうへ”へ。「アジカンのみんなとは、前から面識あってんけど、言うてもそんなにバッチリ話したことはなくて。でも、去年の3月のあの日をきっかけに、いろいろ話すようになって。いろんなお互いの最大公約数、最小公倍数、見つけることができました。『THE FUTURE TIMES』を読んでたら、あらゆるところから彼らの優しさとか強さとかが伝わってくるし。あの日を境にね、つながり持てなかったところがつながりを持てたところあるよね。それが俺たちのできることやし、そうしてかなあかんと思います」というTAKUMAの真摯な、飾らない言葉に、熱い拍手が湧き起こる。「次のアルバム、やかましいアルバムができたんですけど、その中でも比較的静かな曲をやります」と新曲“シガードッグ”を披露。真摯な想いを凝縮した、メロディアスなバラード・ナンバーが、熱気あふれる横浜アリーナの隅々まで広がっていく。「『毎日、悔いの無いように、1日1日精一杯生きなさい』って言われたって、1年365日どうやっていいか、わかんねーよ! ただ、1秒だけなら、ぶっ飛ばせるかもしれないから、今から少しだけ、俺たちを観ててくれ!」と最後は“1sec.”で衝動完全燃焼!

■7月16日

  • 01.RIVER
  • 02.under the umber shine
  • 03.goes on
  • 04.super stomper
  • 05.淋しさに火をくべ
  • 06.その向こうへ
  • 07.シガードッグ
  • 08.1sec.
文/高橋智樹 | 写真/TEPPEI、古溪一道