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Chara [JP]
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「起きてる?」と、2日目の朝を迎えた『NANO-MUGEN』の横浜アリーナに悪戯っぽく微笑みかけるCharaのキュートな佇まいに、思わず会場の至るところから歓声がこぼれる。“しましまのバンビ”でイノセントな表情を覗かせたところから一転、“オルタナ・ガールフレンド”のアグレッシブなサウンドへ! ツイン・ドラム/ベース/ギター/キーボード/コーラス&パーカッション、という編成から繰り出されるパワフルなアンサンブルを全身で謳歌しながら、その中でいとも軽やかに踊り回るように歌い上げていく彼女の姿と響き合うように、フロアの温度もぐんぐん上がっていく。「いい感じじゃない? 朝ご飯ちゃんと食べた? 今日はまだ長いんだからさ」と早速満足げなChara。「懐かしい曲も……」と言いつつ披露したのはなんと“Junior Sweet”。「みんないい子だね。みんなアジカンさんのファンなわけ? 今日FOUNTAINS OF WAYNEも出るからね! あのアルバムよかったから」とフランクに観客に語りかけ、「もう1曲、懐かしい曲を」と“Swallowtail Butterfly ~あいのうた~”を歌っては「愛だよね。このイベントも、愛だよね? 初めての人もいるよね? あ、今来た人、Charaだよ!(笑)」と手を振ってみせる。横浜アリーナをゆっくりじっくり「Charaの空間」に変えていくのはさすがだ。
ライブ後半、「新曲歌っちゃっていい?」と歌い始めたのは、壮大なスケール感の名曲ハード・バラード“プラネット”。Charaの熱唱が、ハイトーンのシャウトが、横浜アリーナの屋根を貫かんばかりの勢いで伸び上がって、オーディエンスの心を照射していく。「いい曲だよね? ぜひ買って聴いてください」と彼女も満足げだ。心の中の明るい場所も暗い場所もまとめて光あふれる場所へと導いていくような“才能の杖”。「1、2、3、4! 今日の最後の曲よ!」というCharaのコールとともに流れ始めたのは名曲“やさしい気持ち”。「イェーイ!」と歌い踊りながら、この場所の祝祭感をこの上ない形で体現する彼女。音楽の神秘そのもののような歌とともに、『NANO-MUGEN FES. 2012』2日目は幕を開けたのだった。

■7月16日

  • 01.しましまのバンビ
  • 02.オルタナ・ガールフレンド
  • 03.Junior Sweet(Sakuragarian Dub Mix)
  • 04.Swallowtail Butterfly ~あいのうた~
  • 05.プラネット
  • 06.才能の杖
  • 07.やさしい気持ち
文/高橋智樹 | 写真/TEPPEI、古溪一道