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MOTION CITY SOUNDTRACK [US]
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「実は2005年ぐらいから、呼びたいリストに入ってて。やっと来てくれたよ!」という喜多建介のMCに導かれて、1日目のバンド・ステージに登場したのは、今回2日間出演が実現した米ミネアポリスの5人組=MOTION CITY SOUNDTRACK! “Attractive Today”“Broken Heart”……と次々に放射されるパワフルな演奏や、「コニチワ! ボクタチハ、MOTION CITY SOUNDTRACKデス! アリガトゴザイマス!」「ボクハ、ニホンゴヲ、ベンキョウシテイマス! アア、ゴメンナサイ! スコシスコシ!」というジャスティンのやけに流暢な日本語MCが繰り出されていくたびに、アリーナには拍手や歓声が湧き起こり、歓喜の輪が広がっていく。
傷ついたハートも、うまくいかない日々も、そのダイナミックなサウンドでもって全部まとめて前へ前へと突き動かし転がしていくような楽曲世界。 “My Favorite Accident”“L.G.FAUD”のソリッドでパワフルな響き。ヘヴィなギターとファルセットのコントラストが美しい“Son Of A Gun”。「君にハガキを送ったけど郵便局に送り返された」というトホホな歌詞を、鍵盤やリズムまで一体となって音の銀河を描き出すようなスケール感のサウンドとともに響き渡らせる“Her Words Destroyed My Planet”……ジャスティンはじめ5人のプレイがシリアスかつエモーショナルに熱を帯びれば帯びるほど、よりセンチメンタルさとポップ感を増して胸に響く唯一無二のアンサンブルが、フェスの祝祭感と混ざり合って極上のマーブル模様を生み出していく。最新アルバム『Go』からひときわクール&ポップな“True Romance”も聴かせた後、最後は“Everything Is Alright”で大団円! セットリストからステージウォーターまで笑顔でオーディエンスに投げ渡していく5人に、いつまでも熱い拍手が鳴り響いた。

2日目は「スタッフの方に聞いたんですけど、普段はアコースティックではやらないみたいなんで。とてもレアなステージになると思います!」と喜多が前説で言っていた通り、アコースティック・ステージへの出演。だが、その爆音ぶりとは対照的に、もともとセンチメンタルな美メロ曲だらけのMOTION CITY SOUNDTRACKのこと。ドラム・スティックをカホンに、ギターをアコギに持ち替えたことで、彼らのメロディと楽曲をより丹念に堪能することができる貴重な機会となった。アコースティックな響きによってそのクール&ポップなテイストが浮き彫りになった“True Romance”。アコギの音色がその歌の切なさや寂しさを露にする“Fell In Love Without You”。「アリガトゴザイマス! ミンナゲンキ? Alright!」「ネグセ、トゥデイ!」と相変わらずジャスティンが快活にオーディエンスに語りかけながら、「the HIATUS is next!」と最高のバトンをつないでみせた。

■7月15日

  • 01.Attractive Today
  • 02.Broken Heart
  • 03.Timelines
  • 04.A Life Less Ordinary
  • 05.My Favorite Accident
  • 06.L.G.FAUD
  • 07.Son Of A Gun
  • 08.Her Words Destroyed My Planet
  • 09.This Is For Real
  • 10.True Romance
  • 11.The Future Freaks Me Out
  • 12.Everything Is Alright

■7月16日

  • 01.Time Turned Fragile
  • 02.Attractive Today
  • 03.True Romance
  • 04.Son Of A Gun
  • 05.Fell In Love Without You
  • 06.Stand Too Close
  • 07.When You're Around
  • 08.Timelines
  • 09.Everything Is Alright
  • 10.My Favorite Accident