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SPACE COWBOY [UK]
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「『NANO-MUGEN』、How are you doing?」。直前のKREVAのステージが終わったと思った途端、今度はDJステージから勢いよく声がかかる。2008年にも『NANO-MUGEN』を一大ダンス空間に変えてくれたフランス発・異能の爆音DJアーティスト、SPACE COWBOYことニコラス・ドレスティが4年ぶりに登場! “I WANNA ROCK”のバキバキのサウンドでフロアを圧倒! と思った次の瞬間“BRAZIL”へ、さらに“TAKING OVER THE DANCE FLOOR”へ……と、息つく間もなく曲をスイッチしながら、終始ほぼノンストップ・ミックス状態で華麗なDJワークを披露しながら、オーディエンスを歓喜の絶頂へと導いていく。ヴィジョンに極彩色のVJ映像が踊りレーザー光線が飛び交う中、スーツに身を包んだニコラスが、いとも鮮やかな指さばきで極太ビートを叩きつけていく佇まいは、あたかも爆風のような轟音の中から見事に快楽だけを取り出して大輪の高揚感を花開かせてみせるマジシャンのようだ。
“Devastated”“Falling Down”“Talking In Your Sleep”といった『Digital Rock Star』の楽曲群はもちろん、矢継ぎ早に繰り出されるトラックの中にアジカン“ループ&ループ”のリミックスをごく自然に混ぜ込んで横浜アリーナをハッとさせたり、ハンドマイクのニコラスが激烈タテノリ・ビートとともに横浜アリーナ一丸のハイジャンプを煽ったりしている間に、30分のDJエクスプレスはあっという間に終了。フロアを見渡しながらのニコラスの「『NANO-MUGEN』、アリガト!」のコールも満足げだ。洋楽/邦楽の垣根だけでなく、バンド/DJといった表現方法の垣根も超越していく『NANO-MUGEN』ならではの光景だった。

■7月15日

  • 01. I WANNA ROCK
  • 02. BRAZIL
  • 03. TAKING OVER THE DANCE FLOOR
  • 04. HOLLA AT THE DJ
  • 05. ACROSS THE SKY
  • 06. UNO, DOS, TRES
  • 07. RUNNING AWAY
  • 08. LOOP & LOOP “SPACE COWBOY REMIX”
  • 09. NATALIA & WILL I AM “SPACE COWBOY REMIX”
  • 10. ELIXIA ALL IN “SPACE COWBOY REMIX”
  • 11. DEVASTATED
  • 12. FALLING DOWN
  • 13. TALKING IN YOUR SLEEP
  • 14. AMSTERDAM
  • 15. INVISIBLE
  • 16. I CAME TO PARTY
  • 17. STARSTRUCK
  • 18. STARTING TO LOVE YOU “SPACE COWBOY
      ft. THE DEALER
文/高橋智樹 | 写真/TEPPEI、古溪一道