NANO-MUGEN FES.2014 7/12,13 YOKOHAMA ARENA OPEN10:00,START 11:30

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Report

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2年ぶり開催の『NANO-MUGEN FES. 2014』、いよいよスタート! 肌に焼きつくような強い陽射しも跳ね返すほどの参加者の熱気に包まれたここ横浜アリーナ。朝10:00の開場と同時にグッズ販売コーナーに並ぶ人、開演を待ちきれない様子でステージへと向かっていく人、どの顔もこれから始まるロックの祝祭空間への期待と歓喜であふれていて、見ているだけで嬉しくなるほどだ。

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開演間近の11:25、ASIAN KUNG-FU GENERATION・山田貴洋&伊地知潔の前説コンビが登場。
山田「そういえば、今年はゲストリアム(Kiyoshi's Bar「GUESTReALM」)を脅かす存在が……」
伊地知「ああ、なんとかブルックリンね?(喜多建介命名の「Sunday in Brooklyn」)。あそこに負けないように頑張ります!(笑)」
といったゆったりMCで、早くもフロアに立ち込める熱気をかき混ぜてみせる。そして――場内の巨大ヴィジョンに過去の『NANO-MUGEN FES.』,開催ヒストリーと今年の出演アーティストの紹介映像が映し出された後、いよいよ1日目開演!

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KANA-BOON

「MAIN STAGE」トップバッターはKANA-BOON! 2012年のキューン20周年オーディションで優勝→アジカンのオープニングアクトを務めた「アジカン所属レーベルの弟分的バンド」であり、もともとアジカンの大ファンでもあるという彼ら、『NANO-MUGEN FES.』初出演となるこの日のステージを最高の晴れ舞台として全身で謳歌していることが、“ないものねだり”“1.2.step to you”の溌剌としたサウンドとエネルギッシュな歌から伝わってくる。「僕らが表舞台に立てたきっかけがアジカンやったりするんで。初めて観る人も多いと思うんで、耳に心に焼きつけて帰ってください!」と谷口鮪(Vo・G)。8月27日リリースのシングル曲“生きてゆく”の凛とした音像と、“フルドライブ”の衝動剥き出しのロックンロールが、祝祭の始まりをどこまでも晴れやかに告げていた。

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It's A Musical

一方、「MAIN STAGE」のステージ上手(向かって右側)に設置された「ELECTRIC STAGE」には北欧からのポップの使者・It's A Musicalが登場。エラ(Vo・Organ)、ロバート(Dr・Vo・Vibraphone)というシンプルかつ異色な編成のデュオながら、カラフルなメロディと透明感に満ちたコーラス・ワーク、躍動感あふれるビートはまさに「たったふたりのミュージカル」とでも言うべき魅力に満ちている。
「Really awesome to be here! ダイスキ!」(エラ)
「マジサイコー!」(ロバート)
ロバートがドラムとヴィブラフォンを同時に叩いてエラの歌に飛翔力を与えた“The Nap”。ロバートのヴィブラフォン&エラのドラム・パッドとともに2人のハーモニーが神秘的に響き合う“Fish Song”……音楽のマジックそのもののようなひとときだった。

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MC

ここで後藤正文&喜多建介のMCコンビが登場。次に登場するTEGAN AND SARAについて「何年もスケジュールを合わせようとしていて、今回やっと実現! 今回観てほしいバンドのひとつです」と喜びを露にするゴッチ。自身のレーベル「only in dreams」の宣伝をするゴッチに続けて、2Fに新設された「Ken's CAFE Sunday in Brooklyn」を紹介する喜多。
喜多「今回、2階に新たに……なんで失笑が起こるんですか?」
後藤「何もしてないからじゃないですか?(笑)」
喜多「……名前はつけましたけど(笑)」
喜多とオーディエンスとの恒例(?)のコール&レスポンスでフェス序盤戦のフロアの温度をがっつり高めたところで、次のTEGAN AND SARAへとバトンを渡していく。

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TEGAN AND SARA

「MAIN STAGE」に登場したのは、カナダ出身の双子ポップ・デュオ、TEGAN AND SARA。2001年フジロックでの初来日を含め今回が3度目の日本でのステージ、単独公演も含めた来日は今回が初となる彼女たち、シンセ/ギター/ベース/ドラムを従えたエレポップ感満載のパワフルなバンド・サウンドをものともせず、1曲目“Goodbye, Goodbye”から横浜アリーナの広大な空間を2人の歌で極彩色に塗り替えていく。“The Con”で描き出したダイナミックなサウンドスケープ。EDMとロックンロールがでっかい両輪となって高揚感の頂上へ駆け上がっていった“Drove Me Wild”。ラストの“Closer”ではフロアにハンドウェーブが巻き起こる。短い時間で『NANO-MUGEN FES.』の場を自らのホームに変えてみせた2人に、熱い拍手と歓声が巻き起こっていった。

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グッドモーニングアメリカ

サウンドチェックの時点から、さっきのKANA-BOON・飯田のMCに応えて「グッドモーニングジャパンです!」とフロアを沸かせていたグッドモーニングアメリカ。たなしん(B・Cho)の「3、2、1……」「ファイヤー!」コール&レスポンスから“空ばかり見ていた”へ突入! 金廣真悟(Vo・G)の絶唱とエモーショナルなバンド・アンサンブルが、観る者すべてを燃え盛るロックの渦へと巻き込んでいく。「グッドモーニングアメリカのモットーは、『開いて、届けていく』です!」という渡邊幸一(G・Cho)の言葉そのままのダイナミックなサウンドを響かせた“拝啓、ツラツストラ”! “未来へのスパイラル”に沸き上がったシンガロング! その存在感を初出演のステージに堂々と刻んでみせた熱演だった。

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Ropes / Arisa Safu

そして次は「MAIN STAGE」にストレイテナー登場!……の前に、ここで2Fの「Ken's CAFE Sunday in Brooklyn」&4Fの「Kiyoshi's Bar GUESTReALM」のライヴがスタート。いきなり満員大盛況状態となった「Ken's CAFE Sunday in Brooklyn」では「オーナー」に任命された喜多建介によるアーティスト紹介から、まずはアチコ(Vo)&戸高賢史(AG/ART-SCHOOL etc.)によるユニット=Ropesが登場、“LAST DAY”の麗しのメロディを歌い上げる美声に、魔法にかかったように誰もが聴き惚れている――ところから一転して朗らかな曲調で手拍子を呼び起こし、アチコがメンバー紹介の合間に「ハンドクラップ、みなさん!」と笑顔を見せる一幕も。一方、「Kiyoshi's Bar GUESTReALM」には横浜在住のシンガーソングライター=Arisa Safuが出演。ブルースハープ/パーカッションとのトリオ編成でアコギをかき鳴らしながら、ブルース名曲のカバーからオリジナル曲“Bandaid on a Broken Heart”まで披露、そのブルースへの想いを熱い歌越しに滲ませていた。そして――。

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Ropes
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Arisa Safu

ストレイテナー

『NANO-MUGEN FES.』をアジカンとともに作り上げてきた盟友・ストレイテナーがオン・ステージ! 「俺たちストレイテナーっていいます! 音楽の嵐を吹かせにきました!」というホリエアツシの宣誓から1曲目に響かせたナンバーは“Melodic Storm”! “Blue Sink In Green”の清冽で鋭利なアンサンブル、テナーのワイルド・サイドの結晶のような“From Noon Till Dawn”……およそロック・ミュージックの理想型と呼びたいような疾走感と熱量が、広大なアリーナに爆風のように押し寄せてくる。ダンス・ロック・アンセム“KILLER TUNE[Natural Born Killer Tune Mix]”から清冽なピアノ・ナンバー“MARCH”、さらに“シンデレラソング”イントロの衝撃波のようなサウンドが鮮烈なコントラストを描きながら、圧巻のスケールの音空間を生み出していく。エンディングは“TRAVELING GARGOYLE”〜“ROCKSTEADY”と初期からのキラー・アンセムを連射して大団円! 気高くも獰猛なロックンロールの真髄を40分の中に凝縮したような、最高のアクト。4人で肩を組んで一礼する姿に、いつまでも熱い拍手と歓声が続いていた。

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岩崎愛 / 中嶋康孝(BIGNOUN)

再び2F「Ken's CAFE Sunday in Brooklyn」&4Fの「Kiyoshi's Bar GUESTReALM」ではライヴがスタート。「Ken's CAFE Sunday in Brooklyn」には前回ゲストリアムでライヴを行っていた岩崎愛が登場。ドラム&ペダルスティールのトリオ編成で“花束”や“どっぴんしゃーらー”の歌声で、満場のオーディエンスを優しく包み込んでいた。「Kiyoshi's Bar GUESTReALM」には中嶋康孝(BIGNOUN)がベース/ピアノ/カホン(バーマスター=キヨシが担当)を率いて登場、ワイルドさと清涼感を併せ持ったそのヴォーカルを存分に響かせながらクラップを誘っていた。

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岩崎愛
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中嶋康孝(BIGNOUN)

MC

ここでアジカン喜多&山田コンビが登場。 喜多「OWL CITYはキヨシが先にハマって、『NANO-MUGENに呼びたい!』とラブコールしてたんですけど、ようやく実現しました!」 山田「今日のライヴは、小さなお子さんでも楽しめると思いますよ」 そんなMCから、喜多の「アウル・シティー!」の絶叫で横アリ巻き込んでのコール&レスポンスへと突入!

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OWL CITY

続いて『NANO-MUGEN FES.』初出演、アダム・ヤングによるソロ・プロジェクト=OWL CITY! パワフルなバンド・サウンドもマッシヴなダブステップ的アレンジも鮮やかに乗りこなし、「ヨコハマ! コニチハ!」と快活に呼びかけながら、観る者すべてを目も眩むようなポップの真っ只中へと連れ出してみせる。出世作的ナンバー“Fireflies”の精緻な音世界も、この日のステージではその隅々までアダム本人の血と想いが通っているような揺るぎない肉体性とともに響いていたのが印象的だった。横アリ丸ごと多幸感で抱き締めるような歌を聴かせた“Shooting Star”。アダムの力強い歌とめくるめくファルセットが一面のハンドクラップと響き合った、雄大なエレクトロ・ロック・バラード“Gold”。「ミンナ、サイコー!」のアダムのコールから流れ込んだラスト・ナンバーは“Good Time”。祝祭感のカタマリのようなそのメロディとサウンドに応えてのハイジャンプにフロアが揺れる!

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LOSTAGE

「SIDE STAGE」には奈良の精鋭=LOSTAGEが登場! 8月にリリースされるニューアルバム『Guitar』からいきなり響かせた“Flowers / 路傍の花”“Nowhere / どこでもない”の、3ピース・ロックの極みのような熾烈な轟音! 凛とした音塊でフロアを圧倒した“SURRENDER”、音圧とレゲエのビートが絡み合う“楽園”へ……と続く3人の姿に魅入られたように、誰もがステージを凝視している。「できれば人に頭下げたりとかせずにやっていきたいなと思っているんですけど……今日はASIAN KUNG-FU GENERATIONと、イベントを作り上げたスタッフの人とかアルバイトの人とか、みんなに感謝したいと思います」と真摯に語る五味岳久(Vo・B)。爆裂疾走ナンバー“BLUE”も、再び『Guitar』から響かせた“Good Luck / 美しき敗北者達”の決然とした音像も、ロック・バンドの誇りそのもののようなヴァイブに満ちていた。

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猪股 and the Guitar / Hi, how are you?

ここで本日3度目となる「Ken's CAFE Sunday in Brooklyn」&4Fの「Kiyoshi's Bar GUESTReALM」のライヴコーナーへ。「Ken's CAFE Sunday in Brooklyn」にはDr.DOWNER・猪股ヨウスケが「猪股 and the Guitar」として登場。ビール片手にどっしり腰を下ろしたアコギ弾き語りスタイルで“レインボー”などDr.DOWNER曲を披露、激しいサウンドの核心にある憂鬱や心の揺らぎをその歌とともに露にしてみせていた。また、「Kiyoshi's Bar GUESTReALM」では馬渕(Key・Vo)&原田(G・Vo)のユニット=Hi, how are you?が、日だまりのなかでまどろむネオアコのような居心地のいい音空間を描き出し、ゲストリアムの癒しのヴァイブとゆったり響き合っていた。

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猪股 and the Guitar
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Hi, how are you?

くるり

「みなさんこんにちは、くるりです」という声の主は岸田繁(Vo・G)。くるり、『NANO-MUGEN FES.』初出演がいよいよ実現! 山本幹宗(G)&福田洋子(Dr)とともに5人編成で磨き上げた“Morning Paper”の極上のアンサンブルが高らかに響き渡り、“ワールズエンド・スーパーノヴァ”の岸田&佐藤征史(B・Vo)&ファンファン(Tp・Key・Vo)のコーラスが切なくも美しく咲き誇る。岸田いわく「『NANO-MUGEN』コンピに入ってるやつ」=“loveless”と「変な曲」=“Liverty & Gravity”の新曲2曲を立て続けに演奏しつつ、「ゴッチのほうがメガネはカッコいいけど、俺のほうが目が悪い!」(岸田) 「何の自慢ですか(笑)」(佐藤)というトークでフロアを沸かせた後、“ばらの花”から“虹”、さらに「また呼んでください! この素敵なフェスのために集まってきてくれたみなさんと、またお会いしたいので」という岸田の言葉とともに“東京”!とロック史を彩ってきた名曲を惜しみなく披露。『NANO-MUGEN』に新たな歴史を刻んでいった。

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THE YOUNG PUNX

そんなくるりの名演の余韻を、「ELECTRIC STAGE」から響く「ヨコハマ! ゲンキー!」というコールとともに異次元の狂騒空間に直結させるのはもちろん、『NANO-MUGEN FES.』ではお馴染み、ロックもハウスも食いまくるダンス&フィーバー請負人ユニット=THE YOUNG PUNX  SOIL&"PIMP"SESSIONSのタブゾンビ(Tp)&元晴(Sax)をフィーチャーして巨大な爆音ソウル・ディスコ空間を描き出したり、キラー・ナンバー“MASHitUP”以降はUK発女性ユニット=RedNPinkを迎えて極彩色トラックをさらにカラフルに咲き乱れさせたり、徹頭徹尾アゲたい放題。フロア丸ごとハンドウェーブとジャンプで揺らした“Ready For The Fight”。巨大バルーンありトーチの炎ありと禁じ手なしの爆演! 明日も出演が控えている2人、「コンヤ、シブヤノVISIONデ、ライヴヤルヨ!」と堂々のパーティー・ハード宣言!

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MC

本日最後となるメンバー前説MCは喜多&山田コンビ……かと思いきや、続いて登場のTHE RENTALSを盛り上げるべくゴッチが登場。これまた『NANO-MUGEN FES.』ではお馴染みの,ゴッチによる「四股踏み」へ。「よいしょー!」のコールが、早くも終盤に差し掛かった1日目をクライマックスへと導いたところで――。

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THE RENTALS

「ヨコハマー!」。「MAIN STAGE」に現れたマット・シャープのパワフルなシャウトとともに、“Thought Of Sound”で轟くパワフルなロックとポップの極意! Tim Wheeler(G/ASH)、Ryen Slegr(G/OZMA)、Hunter Burgan(AFI)らを擁したWギター、Wシンセの7人編成というパワフルなラインナップでの来日ステージが実現したTHE RENTALS、実に15年ぶりとなる3rdアルバム『Lost in Alphaville』からのナンバーで幕を開け、“Waiting”のスクエアなビートが身体と心を揺らし、“Keep Sleeping”でエネルギッシュに熱狂の果てへとかっ飛ばし、シンセ2人の女声コーラスとともに“The Love I'm Searching For”を華麗に響かせ、『Lost in Alphaville』収録曲“Traces Of Our Tears”のアップリフティングなビートとともに高々とジャンプするマット・シャープ。途中、マットがベースを構え、ティムがヴォーカルをとって炸裂させたASH“Girl From Mars”の惑星直列級の爆発力! ハイテンションなコール&レスポンスから雪崩れ込んだミドル・ナンバー“Friends Of P.”のでっかい躍動感! ラストは“Getting By”の弾み回るビートで大団円! 新作を完成させたマットの「今」の充実感をヴィヴィッドに物語るアクトだった。そして――。

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ASIAN KUNG-FU GENERATION

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「MAIN STAGE」にはヘッドライナー・ASIAN KUNG-FU GENERATIONが登場! ステージの幕開けを飾ったシリアスなギターのフレーズは“サイレン”! 続けて“Re:Re:”のアグレッシヴなビートで満場のOiコールを呼び起こしていくと、会場の温度は刻一刻と高まる一方だ。さらに“君の街まで”! 聴く者ひとりひとりに寄り添うような歌詞とメロディが、ダイナミックなサウンドと一丸となってアリーナに広がり、高らかなクラップが生まれていく。『ソルファ』の3曲に続けて“暗号のワルツ”、“桜草”と『ファンクラブ』期の楽曲を畳み掛けると、1曲ごとに歓声が沸き上がり、あたり一面より濃密な祝祭感で満たされていく。 「『NANO-MUGEN FES.』のアリーナに立つと、気が引き締まりますね。2011年もそうだったし」とゴッチが震災直後を振り返って語る。「続けてこれたことにも意味があると思うし。あの日以来の気持ちが乗っかってるのも、俺にとっては大きなことだと思うし」……そんな言葉とともに放った最新曲“スタンダード”の疾走感あふれるビートと力強い歌声が、ひときわ熱く胸に響いた。そこから“振動覚”“リライト”とエモーショナルなギター・ロックの極致のような『ソルファ』曲を連射したところに、“ソラニン”のイントロが鳴り渡ると、おおっと感激の声が広がり、至福の時間を噛み締めるようにシンガロングが巻き起こる。そのまま“君という花”でフロア一丸のハイジャンプを誘い、“マーチングバンド”へ。《光れ 言葉よ それが魂だろう 闇を照らしてどこまでも 行け》のフレーズが切実に胸に迫って……本編終了。 アンコールではなんとTHE RENTALS・マットとASH・ティムが一緒に登場。ベース:マット、ティム:ギター、山田:アコギの6人編成によるウィーザー“UNDONE-THE SWEATER SONG”カバーが観られるのも、『NANO-MUGEN FES.』ならではだ。「みんなの明日が、もっといいものになるように……」というゴッチの言葉とともに放たれたラスト・ナンバー“今を生きて”で『NANO-MUGEN FES. 2014』は大団円! 2日目はここ横浜アリーナからどんな物語が生まれていくのか? お楽しみに!

文/高橋智樹 撮影/ほんま ゆり