NANO-MUGEN FES.2014 7/12,13 YOKOHAMA ARENA OPEN10:00,START 11:30

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Report

ユニコーン

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 2009年以来実に5年ぶりの『NANO-MUGEN FES.』出演となるユニコーン、「MAIN STAGE」に登場! 復活第3弾となる最新フルアルバム『イーガジャケジョロ』から、まずはABEDON作のソリッド&タイトなロック・ナンバー=“KEEP ON ROCK'N ROLL”で横浜アリーナをあっさり圧倒! さらに、ABEDONにベース・パートを託したEBIがプレスリー・スタイルの熱唱を聴かせる“夢見た男”では、巨大フラフープを回しまくったり「SIDE STAGE」まで歩き回ったり、と至って自由闊達に、しかしがっつりとフロアをアゲ倒していくのはさすがだ。「ユニコーンはツアーが終わったところで、まだ元気です! まだ曲覚えてます(笑)」という奥田民生の脱力MCさえも、この祝祭空間の最高のスパイスとして響く。

 CMでもお馴染みのポップ・ナンバー“あなたが太陽”のミドル・テンポのビートで描く、カラッとした高揚感! 5人の「アクセル全開だけど誰もハンドル握ってない」的な『イーガジャケジョロ』の無軌道な躍動感が、一面のハンドウェーブを巻き起こした復活第1弾シングル“WAO!”、5年前の出演時にも披露した80年代アンセム“服部”といったこれまでの楽曲にも実に痛快な形で伝染して、5人のサウンドにさらに伸び伸びとしたダイナミズムを加えている。“WAO!”の途中でABEDONが「アジカンのみなさん、今日は呼んでいただいて本当にありがとうございます!」とまくしたててフロアに歓声を巻き起こしたり、“服部”で一面のコール&レスポンスを展開してみせたり――といった具合に、5年ぶり出演の『NANO-MUGEN』の舞台をもあっさりホームグラウンドに変えてしまったユニコーン。トリプル・ギター轟く“Boys&Girls”でアリーナ一面に広がったハンドウェーブ。両手キーボード・スタイルのABEDONが奏でるシンセ・サウンドと奥田の絶唱が音の宇宙を描き出した“Feel So Moon”……再結成後も意気揚々と自らをアップデートし続けるバンドの「朗らかな凄味」を誰もが目の当たりにした、圧巻のステージだった。

■7月13日

  • 01.KEEP ON ROCK'N ROLL
  • 02.夢見た男
  • 03.あなたが太陽
  • 04.WAO!
  • 05.服部
  • 06.Boys & Girls
  • 07.Feel So Moon
文/高橋智樹 | 写真/TEPPEI