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『NANO-MUGEN』2日目後半戦はいきなり異様なテンション! 1Fフロアどころか2Fスタンドにまで入場待ちの列が伸びる中……17:27、いよいよELLEGARDENの出番! 幕が上がり、SEが鳴っただけでフロアは大揺れ! 無言でステージに現れた4人。まずは会場の手応えを確かめるようにマイナーコードのセッションへ。そして高橋宏貴のスティック4カウントから“Space Sonic”!

 狂おしいほどの泣きのメロディ、そしてタフでソリッドなバンドの演奏に、横浜アリーナがあっと言う間に1つになっていく。ELLEGARDENならではの圧巻の風景だ。赤と紺のベースボールTシャツ姿の細美は髪を茶色に染めている。続く“Acropolis”“Fire Cracker”と、フロアに挑みかかるようなアグレッシヴさで畳み掛けた4人。“高架線”では一転、手拍子とジャンプで会場を満たしてみせる。
ストレイテナーと同様、この『NANO-MUGEN』を通じて共闘関係を築いてきたエルレを代表して、細美のMC。「アジカン、呼んでくれてありがとう! 俺たちを呼んでも事務所的にもレーベル的にも1円にもならないのに、友情だけで呼んでくれるアジカンが好きです。どうもありがとう! そしてTHIRD EYE BLIND、今まで10年近く見たくて見れなかったバンドです! 呼んでくれてありがとう!」という飾らない言葉、そして続く“BBQ Riot Song”の熱く切ないメロディまでが一丸となって1つのメッセージになっていく。エルレはそういうバンドだ。

夏のスケジュールが終わると同時に活動休止、という状況が、会場を歓喜と寂しさがごっちゃになった熱気で満たしていく。そんな空気に応えるように、再び細美が語る。「今日はどうもありがとう! すっげえ楽しいです! 楽しいね! なんとなく、楽しいことってキリがあるような気がしてたけど、やればいいんだよね。俺たちはしばらくお休みするけど、こんな楽しいことってやめられないし」。割れんばかりの大歓声! そして“Make A Wish”で最後の一滴までエモーション大爆発!……と思いきや、「ありがとう! ラスト1曲です!」という声とともに“ジターバグ”!

 “Make A Wish”からところどころ声を詰まらせる場面もあったが、それが涙のせいなのか、滝のような汗のせいなのかわからないくらいに細美の顔はびしょぬれだ。『NANO-MUGEN』史上のみならず、日本のロック史に深々と刻みたいくらいの、堂々のロック・アクトだった。

01.Space Sonic
02.Acropolis
03.Fire Cracker
04.高架線
05.BBQ Riot Song
06.Marry Me
07.I Hate It
08.Salamander
09.Red Hot
10.Make A Wish
11.ジターバグ

文/高橋智樹 | 写真/中河原 理英