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THE RENTALS with ASH/GOTCH [US]

report

THE RANTALS、実に5年ぶりに『NANO-MUGEN』登場! しかも今回はASHのティム&WE ARE SCIENTISTSのキースとの合体編成! SE代わりの“October thirteen”が響き、ジェイミー&ローレンのコーラス・ヴォイスとストリングス・サウンドが軽やかに舞い踊る中、“The Love I'm Searching For”“Hello, Hello”とゆっくりじっくりポップの階段を昇っていくアンサンブル……の一方で、出番前からすでにあちこちのステージに顔を出しまくってエンジン過熱状態のマットはといえば、初っ端からオーディエンスへ向けて拳を振るったりジャンプしたりして、横浜アリーナを力いっぱいアゲにかかる。そして、“Waiting”で加速するビートに乗っかって、続く“Barcelona”にかけてひときわでっかい歓喜の上昇気流を生み出していく。「マサフミ・ゴトー!」というコールでステージに招いたゴッチと2人でドリフみたいなダンスを見せたかと思えば、コケティッシュなアナログ・シンセのフレーズとともに“A Rose Is A Rose”日本語バージョンを歌い上げたゴッチに抱きついたり、“Please Let That Be You”ポップ感炸裂のバンド・サウンドの後でティムと肩を組んでみせたり……と、いとも自然に日米英コラボを実現させながら無上の歓喜を生み出していく。ティムにヴォーカルを任せて披露するのはASHの“Jack Names The Planets”! さらに“Friends Of P”では「フッフッフー!」「AKG!」ででっかいコール&レスポンスを生み出す。最後はゴッチ、建ちゃん、山ちゃんの3人がオン・ステージ。ゴッチのガイドに合わせ、会場一丸の「Kawaba、Kawaba、Kawaba、ヘイ!」のコールから“Getting By”で終了!

 「You can always see the sun, day and night!」というシリアスなマット・シャープのメッセージから幕を開けた2日目。セットリストこそ同じながら、「今、ここ」にしかないポップを全身で体現していくマットのバイタリティが、まったく新たな感激をもってアリーナを魅了していく。ゴッチを呼び込んでの“A Rose Is A Rose”では会場に熱いクラップの風を吹かせ、“Jack Names The Planets”でティムにヴォーカルを譲ってベースをぶりぶり弾き倒し、“Friends Of P”の途中で「It’s TIM's Birthday!」というコールでティムへの拍手を呼びかけるマット。すると、なんとゴッチがバースデーケーキを持って登場! オーディエンスも巻き込んだ♪Happy birthday, dear WHEELER〜のシンガロング!(実はティムは誕生日でも何でもなく、大仕掛けなアメリカン・ジョークだったことが後で判明)。最後の“Getting By”をアジカンとともにひときわ華やかに響かせた後、さらにダメ押し的にDJ BOBOの“Happy Birthday To You”で盛り上がりまくる!

■7月16日&17日
  • 01.OCT 13(LAUREN)
  • 02.The love I'm seaching for
  • 03.Hello,Hello
  • 04.WAITING
  • 05.BARCELONA
  • 06.A Rose is a Rose(w/GOTCH)
  • 07.Please Let That Be You
  • 08.Keep Sleeping
  • 09.Jack Names the Planets
  • 10.FRIENDS of P
  • 11.Getting By(w/AKG)
文/高橋智樹 | 写真/TEPPEI・古溪一道