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チャットモンチー [JP]
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2006年以来、実に6年ぶりの『NANO-MUGEN』出演となるチャットモンチー。もちろん「2人チャットモンチー」になってからは初の登場だ。直前に出演していたMates Of State“Proofs”をSEに登場した絵莉子&晃子、1曲目はやはり“Proofs”を日本語詞でカバーした“夢みたいだ”でスタート。続く“ハテナ”の、2人バンドとは思えないほどのタイトなドライブ感とサウンドの爆発力! 強烈なドラミングでビートを叩き出す晃子。ギターと歌とブルースハープでグラマラスなくらいに豊潤な音世界を立ち上げていく絵莉子。“テルマエ・ロマン”では晃子がドラムとシンセ・ベースの2役をこなし、絵莉子はどんな飛び道具よりもパワフルで目映い歌を放射していく……2人バンドへの変化という「逆境」を進化へのチャンスに変えた彼女たちの「今」の逞しさとポップ感が、横浜アリーナ狭しと咲き乱れていく。
次の“Yes or No or Love”を晃子:オルガン&ドラム、絵莉子:ベース・ヴォーカルで披露した後、「チャットモンチーはですね、今日は強力な助っ人を用意しております」と晃子。2人の「せーの……」という呼び込みで登場したのは、シングル“きらきらひかれ”をプロデュースしたゴッチ! “きらきらひかれ”をゴッチ&絵莉子のWギターで、そして“カリソメソッド”をデュエット(ゴッチ曰く「“渋谷で5時”に続くデュエットの定番になるかも」)で披露した後、今度は絵莉子がドラム・セットに、晃子がキーボードの前に座って演奏したのは名曲“染まるよ”。さらに続く未発表の新曲では、絵莉子が華奢な身体をいっぱいに使って強烈なリズムを繰り出し、晃子がゴリゴリの低音コード弾きでスリリングな音像を生み出す。「チャットモンチーはいっぱい曲作ってて。加速がついたのはゴッチさんのおかげなので。最後に本領発揮して帰りたいと思います!」の晃子の言葉とともに、ひときわ力強くラストの“満月に吠えろ”を演奏したチャットモンチー。「明日もいろいろ発表があるので……」と晃子が言っていた通り、奥田民生プロデュースによる次回シングル『コンビニエンスハネムーン』のリリースを発表したチャット。その自然体で溌剌とした「今」が凝縮されたステージだった。

■7月16日

  • 01.夢みたいだ
  • 02.ハテナ
  • 03.テルマエ・ロマン
  • 04.Yes or No or Love
  • 05.きらきらひかれ(w/Gotch)
  • 06.カリソメソッド(w/Gotch)
  • 07.染まるよ
  • 08.未発表曲
  • 09.満月に吠えろ
文/高橋智樹 | 写真/TEPPEI、古溪一道