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今年もきました! UK発バーストDJユニット=THE YOUNG PUNX!、前回の『NANO-MUGEN』を2日間にわたって揺さぶり倒したのに引き続き、今回もここ横浜アリーナの「DJ & ACOUSTIC STAGE」に登場!
 オープニングの、ショルダー・キーボード担いだハル&DJセットの鍵盤を弾くキャメロンという編成から、アジカンの“アンダースタンド”をフィーチャーした“Rock Star(Understand)”へ突入してフロアを面白いように当惑と興奮で

揺さぶっていく(前回の出演時にも、INDUSTRIAL SALTがカヴァーした“ループ&ループ”を曲間に織り交ぜていた)。と思ったら、続く“Wake Up, Make Up, Bring it up, Shake up”では長髪凄腕ギタリストが登場しでショルキー持ったハルとギター×鍵盤バトルを繰り広げ、それをバックに全身ツナギの覆面キャメロンが踊りまくり、ハードでキャッチーなダンス・ナンバー“It doesn't stop”ではさらにグラマー女性シンガー登場……とやりたい放題。

しかし、そんなステージの様子につい気を取られがちだが、その主役はあくまで音楽だ。とりわけ重低音ベースが直接腰にクる“Burn Burn Burn”のような、クールでとんがった音しかいらない!というようなキャメロン&ハルの姿勢がまんま形になったようなサウンドには、笑っちゃうくらいの感激を覚えずにはいられない。が、そんなバキバキのダンス・ミュージックを自分たちでぶっ壊すかのように、“MASHitUP”では動物覆面ダンサーを多数登場させてステージを異様な空気で満たしてみせる。“Hideaway”では強烈なディスコ・ビートに乗せて、先ほどの女性ヴォーカルが実は超絶R&Bシンガーとしての顔を持っていたことが判明したりする中、最後は大団円的にダンサーが登場しキャメロンはスーパーマンの扮装でキメて“Rockall”!。

「アリガトゴザイマシタ! アイシテル!」という女性シンガーの声に、フロアからはその健闘を称える大きな歓声が湧き起こっていた。

01.Opening “Close Encounters”
02.Rock Star(Understand)
03.Wake Up Make Up
04.It doesn't stop
05.Drum and bacharach
06.Burn Burn Burn
07.MASHitUP
08.Hideaway
09.Rockall

文/高橋智樹 | 写真/中河原 理英